Berlinからの報告

キリストが生まれて既に2000年以上が経ったのに私達はまだ小さなことで悩んだり人と比べて落ち込んだり羨んだりしている。私達は歴史の中の小さな点に過ぎないけども、でも確かに存在する。自分を誇れる有意義な点でいたい。

Göteborg/イェーテボリ覚書

スウェーデン第二の都市イェーテボリスウェーデン語で書くとGöteborg。ドイツ語読みするとなんとゴーテブァク(カタカナ表記は若干無理矢理感があるけど)。義理の家族とドイツ語で話してたときに「ゴーテブァクに行くの楽しみだね!」って言われて全然わからなかった。ちなみにEdinburgh エディンバラはエーディンブァク、アテネはアティーン。たまにわたしが地名を全然理解しないけど、それは日本語だとまた違う読み方なんです(GöteborgとかEdinburghについては日本語読みのほうが本来の発音に近いという矛盾)、その街知らないとかじゃないんです、、とたまにわたしは主張している。

 

その話は置いといて、二日間イェーテボリに行ってきた。その前の7日間はイェーテボリから車で2時間の森の中(ほんとになんもない)で義理の家族が借りてたFerienhaus(休暇用の貸家。日本で言う別荘みたいな。でもそんな贅沢なことじゃなくって一週間一軒家借りて450ユーロ。何人泊まっても450ユーロ。安。)に泊まってた。周りに湖と牧場と森しかないのでひたすらゴロゴロ。


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これがドイツの休暇の過ごし方(少なくとも義理の家族は)らしいことをここ数年で学んだ。アラビア語の宿題が大変捗った。

 

そんなわけで、二日間しかいなかったイェーテボリだけど初めて訪れた街ということもあっていろいろ発見?があった。イェーテボリに住んでいる方、住んでいた方、イェーテボリ愛好家の方には大変失礼な内容かもしれない。ふらっと訪れた一旅行者の感想として聞いてください。

 

1. 人が少ない。  

イェーテボリの人口、57万。ベルリンの人口357万と比べるとまぁ確かに少ないけど、いやほんとに人が少なかった。スウェーデン第二の都市なのに。私とうちの子はケチで、あと町並みをよく見たいと思っていたこともあって、ほぼ徒歩で街の中を移動してたけど、ガラーンと誰も居ない通りもあったりして、このスウェーデンが一番賑わう夏(しかも7月下旬快晴)にこんなにも人がいないものなのかと思った。イェーテボリ大学は結構大きめの大学らしいけど、もしかしたら学生はみんな街の外へ?住人も皆バカンスへ?

 

2. 観光客はほぼドイツ人

ドイツのなかで南スウェーデンは避暑地/観光地として大人気らしく、そこかしこでドイツ語を耳にした。でもドイツ人に人気の理由、ちょっとわかる。郊外(というか森林地帯)はドイツに似てるけど建物は木製で深い赤色で塗られてて、なんだか哀愁も漂う。メルヘンチック。


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自然も北ドイツのそれとは違って、なんか洗練されているというか、よりおとぎ話感があるというか。ドイツに似てるけど、もうちょっと素敵。そんなイメージ。

 

ただ食べ物とかお店の感じとか、スーパーの様子とか、観察は雑ではあったけど見たところドイツと生活スタイルとしてはかなりの部分を共有してて、外国ながら普通に過ごしやすいっていうのもポイント高いのかもしれない。英語も通じるし。

 

3.  想像より、小さい

二日間で大体街のほとんどを巡れてしまった気がする。コンパクト。

 

4.  観光客の為?に残された町並みと生活感の無さ

HAGAという地区があって、ここは「HAGAにようこそ!」みたいは横断幕掲げられちゃったりして、盛大に観光客を呼び込んでる。17世紀からの建物もあるということで、歴史的な地区というのは理解できるんだけど、店があまりにもツーリスト向けすぎてげんなりした。マリメッコとかムーミンとか、そういうの取り揃えれば観光客は来るかもしれないけど、どっちもフィンランドのモノでしょ。イェーテボリならではのモノってなんなんだろう、全然ここだと見えなかった。HAGAの地区一体の建物は住居でもあると思われるのに、全く人が生活している気配はしない。この地区、多分現地の人は来ないんだと思う。

 

5.  街の個性と方向性の行方不明感

イェーテボリは港町で、港から見える景色や大型船が入港する様はなかなか良かった。


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魚もよく穫れるみたいで、魚市場にもちょっと行ってみた(これまた想像よりかなりこじんまりしてた。私の想像がおかしいのか。)レストランも併設されてたけども総じて18ユーロ前後でわたしには高すぎる。(イェーテボリのレストランはどこも高くて、結局夜は2日とも自炊した)


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全体的に活気があるかといわれたら、ちょっと無いよなぁっていう印象を受けたけども、イケてる場所もあった。例えば結構本格的な有機食品のお店。パッケージフリーで穀物とかも売ってる。

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あとは、環境に優しいストリートウェアのお店。スウェーデン発のブランドらしい。うちの子はここで100%廃棄ペットボトルから作られれたサングラスを購入。環境に優しい(ひいては生産者にも優しい)とデザインの良さを両立できてるブランドってなかなかベルリンでは見ないから(そういうお店は総じてデザインに流行という概念が無いというか、残念というか、そんな印象。対して、靴のブランドはおしゃれなのがたまにある)大変好印象。

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イケてるカフェも偶然見つけた。おしゃれなヤングしかいない。英語が飛び交う。でもこの地区、このカフェ以外特に何もない。

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ここまで読むとイェーテボリは「素敵な港町、今どきの若者に人気!」って感じだけど(もしうまく取り繕ったレポートでも書くならそう書くけど)、残念ながらそうではないような。上記のイケてるスポットはすんごく散らばって点在してるし、その周りは特にこれといった店はない。ベルリンと比較すると(人口が結構違うから酷かもしれないが)、ベルリンはそれそれの地区の個性が凄くはっきりしてる。うちの近くのSchönebergはリベラルな地区で至るところにレインボーフラッグ、ゲイ向けのお店がたくさんある。Mitte は一番センス高めで、理解不能なおしゃれさんが大集合してる。その他挙げればきりがないけど、アラブ系移民が多い場所もいくつかあって、駅を降りたらすぐにわかる。全然雰囲気が違うから。

 

イェーテボリはどんな街なのか、どんな人がいるのか。そういうのがあんまり見えてこないのは二日間という期間が短すぎたからなのか。ただ、観光客を意識してるのは伝わってきて、新しいミュージアムで恐竜展をしたりしてた。恐竜展かあ、、。ストックホルムじゃなくて、イェーテボリでないとできないコトとか、見られないモノとか、観光客を意識するならそういうのがやっぱり必要なんじゃないか。どこでも買えそうなアクセサリーとか、マリメッコとか、恐竜とかじゃなくて。

 

そんなことを思いながら帰りの飛行機に乗って、ドイツに「帰国」した。ベルリンの家。わたしたちのお家。スウェーデンは近すぎて、空港でのチェックもゆるゆるで、全然外国に行った感じがしなかった。日本から行くのとは大違い。ベルリンはまだ全然慣れないことも多いけど、着いたら見慣れた風景や人々の雰囲気にちょっとホッとしたというか(その雰囲気とはなかなか無秩序な雰囲気である)、この街の空気は自由で、それはやっぱり好きだなと思った。